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獣害防止柵の種類とは?期待できる効果と予算など

獣害防止柵にはネット柵、電気柵、ワイヤーメッシュ柵、金属柵、トタンなどの様々な種類があります。それらの特徴と効果、効果のある動物、おおよその予算などをご紹介します。

獣害防止柵の種類と特徴

まずはネット柵についてです。

ネット柵とは支柱にネットをくくりつけた柵のことで、鳥類だけでなくシカやイノシシ、タヌキなどの動物から田畑を守ることができます。柵の中でも最も軽量な柵であるため、設置がしやすく導入費用を安く抑えられることが特徴です。

ネット自体は数千円から手に入れることができ、竹や廃材を支柱に利用することでより予算を抑えることもできます。獣害防止専用のネットを商品化している企業もあり、噛み切られないようにワイヤーが入ったネットや柵設置に必要なものが全てセットになった商品もあります。

地面から垂直にネットを張る方法もあれば、支柱の上部からネットを斜めに垂らすスカートネットと呼ばれる方法もあり、これによって柵の飛び越えを抑止することができます。

次は電気柵です。

電気柵とは支柱に通した電線に電気を流した柵で、電気柵に触れた動物に電気を流すことで田畑から追い返すことができます。電気柵についての基礎知識は必要になりますが、重くないため比較的設置が簡単で、一人でも設置することが可能です。

柵の高さや電線の幅を調整することでクマ、シカ、イノシシ、アライグマ、ハクビシンなど様々な動物の侵入を防ぐことができます。電気柵の設置が初めての方向けに、必要なものが全て揃った電柵セットを販売している企業もありますので、設置が不安な方はそのような商品を選んでみるのも良いでしょう。

100メートル分の電柵と支柱、電源装置など必要なものが全て揃ったセット商品は1万円代から購入ができ、田畑の面積等に応じて電柵と支柱を買い足す形が一般的です。

次はワイヤーメッシュ柵です。

ワイヤーメッシュ柵とは、本来コンクリートのひび割れ防止や強度補強として用いられているワイヤーメッシュを獣害対策に利用したもので、手軽さと強度を兼ね備えています。支柱の打ち込み作業やワイヤーメッシュ同士の固定作業など、電気柵やネット柵に比べて設置の作業量は多いですが、その分強度も強いため大きな効果が期待できます。

高さを調整することで、中型獣やイノシシだけでなくシカの侵入防止にもなり、ワイヤーメッシュ柵に電気を通すことで樹上生活を送るサルに効果的な柵に工夫することもできます。ワイヤーメッシュ自体はまとめ買いなどを利用すると1枚1000円代から手に入れることができますが、その他に田畑の大きさに応じて支柱や留め具が必要となります。

次は金属柵です。

金属柵はこれらの中で最も強度があり維持管理の手間が少ない点が特徴です。ワイヤーメッシュ柵と比べて作りもしっかりしており、公園や空き地に設置されているフェンスのような作りになっています。故障や破損の頻度が少ない一方で最初の搬入や設置が大変で、集落全体を柵で囲む場合や山の中に柵を設置する場合など、柵の設置にある程度予算をかけられる都道府県や自治体の大規模対策に用いられることが多い柵です。

山の斜面や起伏の激しい地面にも対応できるパネル式金網と、平地で使用しやすいロール式金網などがあり、クマやシカ、イノシシはもちろん、網目の大きさによって中型獣の侵入防止も期待できます。設置費用は田畑の大きさにもよりますが、十数万〜数十万円ほどです。

最後にトタンを使用した柵です。

トタンは材質や塗装状況によって価格帯が幅広いですが、安価なものであれば1枚数百円から手に入れることができます。デメリットとして、雨で錆びてしまうことや台風や大雨で倒れてしまうことなどがありますが、支柱や地面にしっかりと固定することで強度の高い柵を作ることができます。他の柵にはない「田畑の農作物を隠す目隠し効果」もあるため、電気柵やネット柵と併用することでより高い効果を得ることも出来ます。柵の高さや強度を工夫することで、クマ、シカ、イノシシ、中型獣の被害を防ぐことができます。

柵の設置と補助金

近年の獣害被害の増加に伴って、現在政府では獣害被害をこれ以上増やさないための様々な取り組みを行っています。その1つとして、鳥獣被害対策実施隊の設置があります。

鳥獣被害対策実施隊とは、さらなる被害の抑止のために対象鳥獣の捕獲や防護柵の設置を実行するために市町村から指名された隊員のことで、実施隊としての活動中は非常勤公務員として報酬や補償が受けられることになっています(細かい規定は各市町村の条例によって異なります。)。これらの隊員への優遇措置の他に、個人で行う鳥獣被害対策への補助金や助成金の支給も行っており、地域によっては柵の設置や延長などに掛かった費用の数割を負担してくれる制度もあります。市町村のホームページを始め、担当者に問い合わせてみるなどしてみてください。

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