導火線に点火

忌避剤、光、音、カメラ、センサー

音を使って動物を追い払う。花火、爆竹など

獣害対策のひとつに、花火や爆竹の音で害獣を追い払う方法があります。

獣害対策専用の商品や効果的な使用方法、使用上の注意点などをご紹介します。

「追い払い」について

「追い払い」とは農地や集落に出没する野生動物を山に追い返すことで、古来より、畑にかかしを置く、火を焚く、音を出す、番犬を飼うなど様々な方法が試されてきました。

現在の追い払いには、サイレン、銃声、光、忌避剤などの現代的な方法も加わり、音を出す追い払いに関しては人の生活に支障が出ない昼間の時間帯に農地や集落に出没するサルに対して使われることが多いです。

野生動物は基本的に見慣れないものや 大きな音が苦手であるため、そのような習性を利用して変化をつけながら追い払いを行います。

一般的に追い払いの道具として使用されるのは、電動ガン、パチンコ、動物駆除用の煙火、ロケット花火などがあり、サルの群れに応じてより効果的なものを選ぶと良いでしょう。

方法 具体例 特徴
音でおどす サイレン、銃声、爆竹 日中に効果的。サルに特に使われる。
光や火を使う 火を焚く、ロケット花火 視覚的に驚かせる
見慣れない物 かかし、旗、動く人形など 新しさがカギ。慣れると効果ダウン
ニオイで避けさせる 忌避剤、煙など 嗅覚を刺激して近づきにくくする
道具で撃退 パチンコ、電動ガン サルに対して的確に追い払える

ポイント

  • 毎回違う方法を組み合わせると効果UP!
  • 動物の様子を見ながら工夫するのが大事!

音を使った追い払い

ここでは「追い払い」の中でも音を使用した追い払いとして、動物駆除用煙火、ロケット花火、爆音器、ディストレスコールについてご紹介します。

1.動物駆除用煙火について

動物駆除用煙火とは有害鳥獣追い払いのため作られた専用の花火のことで、以下のような特徴があります。

  • 大きな破裂音で追い払う
    火薬を燃焼・爆発させて大きな音を出す仕組みです。火の粉や、うまく飛ばなかった煙火が、周りの枯れ草などに燃え移ることがあります。2025年には、こうした追い払い用の煙火が原因の火災が3件起きています。
  • 危険を避けつつ、動物に近づかず対応可能
    音で追い払いを行うため 動物の近くまで行く必要がなく、サルだけでなくクマやイノシシ、シカ、そしてカラスなどの鳥類の追い払いにも効果的です。

動物駆除用の製品の中には、手持ち式や連発式、打ち上げ式など色々なタイプがあるため活用方法によっては1〜2名で数十頭の追い払いを行うことも可能です。

ココに注意

この動物駆除用煙火は個人での購入も可能ですが、購入前に使用方法や安全管理に関する専門講習を受けて「煙火消費保安手帳(動物駆逐用従事者手帳)」を取得しなければいけない点を注意しましょう。

動物の追い払いに使う場合、1日に使う量が200個以下(1個あたりの火薬が10g以下のもの)であれば、都道府県知事などの消費許可は要りません。1日に200個を超えて使う場合や、1個あたりの火薬が10gを超えるものを使う場合は、手帳を持っていても許可が必要です(火薬類取締法施行規則第49条)。「煙火消費保安手帳」は、取得後に毎年保安講習を受けることで保持しつづける事ができます。

動物駆除用煙火を使用する際には、近隣住民の安全や山火事防止のためにも必ず説明書をよく読んで注意事項を遵守しましょう(火災・事故の事例:経済産業省の審議会資料)。

2.ロケット花火について

ロケット花火の使用は動物駆除用煙火の代替法として一般的で、娯楽用のロケット花火を野生鳥獣の追い払いに使用することです。

娯楽用の花火でも、動物の追い払いに使う場合は火薬類取締法の「煙火の消費」として扱われ、追い払い専用の煙火と同じ数量の制限と、消費の技術上の基準が適用されます。2025年には、ロケット花火などを追い払いに使ったことによる火災が3件起きています(経済産業省の審議会資料)。手軽に手に入るものでも気軽には使えないと考えて、次の点を必ず守りましょう。

火薬類取締法に基づく使用上の注意点

  • 1日に200個を超えて使う場合は都道府県知事などの許可が必要(1個あたりの火薬が10gを超えるものは、個数にかかわらず必要)
  • 発射方向は人・建物・可燃物のある方向を避ける
  • 風向き・周囲の環境を十分に確認
  • 消火用の水や消火器を準備しておくこと

同じような方法で爆竹が用いられることもあります。動物駆除専用ではない製品の多くは火が出るため、その点も十分注意しましょう。

3.爆音機について

爆音器とはプロパンガスなどを使って大きな音を鳴らす装置で、 野生の鳥や獣を驚かせて追い払うために広く使用されている方法です。

ただし、動物は知能を持っているため、繰り返し行う事でその状況に慣れてしまうことがあります。

設置のコツ

  • 動物がよく通るルート(移動経路)に設置する
  • 音の間隔を変えたり 設置場所を移動したりと工夫する

野生鳥獣の移動経路に設置することで、集落への出没だけでなく群れの移動経路を変化させる、田畑から遠ざけることに成功した事例もあるぞ。

4.ディストレスコールについて

ディストレスコールとは鳥獣が苦しい時に出す悲鳴のことで、同類の動物種に大きな不快感とストレスを与えます。

これらを録音してスピーカーなどを使って農地に流すことで、同種の有害鳥獣を遠ざけることができるのです。

なぜ効果が続くの?

このディストレスコールに関しては、動物にとって遺伝子レベルに組み込まれている不快音なので、繰り返して聞くことがあっても慣れることなく忌避効果が継続すると言われています。

飛行機やヘリコプターに鳥が衝突するバードストライクの対策として、飛行場でも使用されている方法です。

-忌避剤、光、音、カメラ、センサー