自宅の庭や家庭菜園でのノラ猫の糞害やカラス被害について、家庭用の獣害被害対策として効果的な超音波発信機をご紹介します。
鳥獣に超音波が効果的な理由
超音波とは、一般に20キロヘルツ(kHz)を超える「人間には聞こえない音」のことを言い、波長が短く、距離が離れるにつれて音が小さくなる特徴があります。
人間の可聴域と音の特性
人間は、300ヘルツ~4キロヘルツの間で声を発しており、20ヘルツ~20キロヘルツまでの音を聞くことができると言われています。
加齢と共に聞こえる音域が小さくなることもありますが、基本的には私たち人間はこの音域の中で暮らしていることになります。
超音波の活用と生活への応用
超音波を用いる動物たち
コウモリやイルカは超音波を使ってコミュニケーションを取る動物としてよく知られており、他にもクジラやゾウ、イヌ、ネコ、ネズミ、ゴキブリ、ガなどが超音波を使って暮らしています。

超音波の中でも動物が嫌う音を厳選して、田畑の農作物や家屋被害を未然に防いだり、家庭用として庭への動物の立ち入りを制限したり、ベランダや屋根に鳥類を寄せにくくしたりします。
特徴でも述べたとおり、超音波は距離が離れるにつれて音が小さくなるため、対象動物や土地の距離によってヘルツ数を変化させたり超音波発信機の台数を増やしたりする工夫が必要ですが、人間に聞こえない音域で動物を傷つける事なく対策ができます。
商品によっては電源をソーラーパネルでまかなう商品やセンサー式で節電効果のある商品もあります。
以下の項目を考慮しつつ、導入する製品を検討しましょう。
- 対策にかけられる予算
- 侵入を防止したい敷地の面積
- 屋外に設置できる電源があるか
- 設置予定場所の日当たりは季節によって大きく変化するか
家庭用の超音波発信機
家庭用の超音波発信機は各メーカーから様々な機能、価格帯のものが発売されています。
安いものは2000〜3000円から、機能性が高くて効果も大きいものは数万円のものまで幅広い種類があります。
アニマルリペラーの特徴
ここでは一例として、ひろせもと(株)から販売されているアニマルリペラーをご紹介します。
アニマルリペラーは、超音波・青色LED発光・威嚇音の3つの機能で害獣を撃退することができ、カラス・スズメなど鳥類からノネズミなどの小動物、ノラ猫・ハクビシン・イタチのような中型獣、イノシシやシカなどの大型獣まで、大変幅広い種の鳥獣対策に効果のあるセンサー式侵入防止装置です。
使用の流れ
- センサーで動物の接近を察知
- 強力な発光フラッシュ
- 肉食大型獣の鳴き声や、動物が嫌がる周波数の超音波を流す
- 庭や敷地内から動物を撃退
センサーは赤外線のため昼夜問わず感知が可能で、夜行性の動物にも問題なく対応できます。
こちらの価格は8760円と、最安の2000円台の商品と比べると少し高く感じますが、効果が実証されている上にこれだけ豊富な機能がついている事を考えると、大きな費用対効果が期待できるかもしれません。
それぞれの獣害対策予算や設置場所、毎日の設定にかけられる時間などを考慮の上、他の商品も見ながら検討していくと良いでしょう。
有名ショッピングサイトでも多数の品揃えがあります。
ペットへの配慮
ただし、超音波装置を設置の際は、ペットへの影響も考慮しなければいけません。
イヌやネコ、鳥類などのペットを飼育している方は、そのペットの種類が感じ取る周波数域を調べて商品と比べるなど配慮をしながら商品を選んでみましょう。
